ウクライナ情勢悪化を受け原油価格が上昇。石油大手エクソンモービル<XOM.N>などのエネルギー関連銘柄が買われた。エクソンモービルは0.6%高、コノコフィリップス<COP.N>は2%高で引けた。ただシェブロン<CVX.N>はこの日に発表した四半期決算が予想を下回ったことで、0.2%安で終了した。

寄り付き前に労働省が発表した4月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比28万8000人増と、2012年1月以来約2年ぶりの大幅増となった。失業率は6.3%と、前月から0.4%ポイント低下し、2008年9月以来の水準に改善。ただ、労働参加率が62.8%と、前月から0.4%ポイント低下し前年12月以来の低水準となった。

ビジネス向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のリンクトイン<LNKD.N>は8.4%安。同社は前日、第1・四半期決算を発表した際2014年の売上高見通しが予想を下回るとしたことで、売りを誘った。

同じく決算を発表したオンライン旅行代理店エクスペディア<EXPE.O>は3.7%安で取引を終えた。

S&P500ヘルスケア指数<.SPXHC>は0.8%下落。前出のプルデンシャル・フィナンシャルのクロスビー氏は、ファイザー関連の動きが大手製薬会社に対する利食い売りの引き金となったとしている。