となんだかんだ会話をしていると
”オ・・・・コ・・~ス~”と言う声が途切れ途切れに人の声と分かるぐらいにハッキリと
ヤベーヤベーと誰かが叫び、また、ダッシュで逃げました。
何とか、無事にバイクの場所にまでたどり着き
相原:今のはかなりヤバイだろ?
遠藤:俺ももう帰りたいっすよ
そのとき飯田が何か見たのかいきなり”ウァ~ウァ~”と言い出し、しゃがみ込んでしまいました
相原が飯田をどうした?おい、どうした?だいじょうぶか?
と、なだめているとそのまま気絶しているようでしかも口から泡吹いている状態
このままにして置けないので、飯田を只管皆で介抱する事にし、10分ぐらいかけて何とか意識を取り戻した
僕はバイクのメット入れの中にしまってあった、ジュースを飯田に飲ませた
皆もただ事じゃないと感じているようで、直ぐに撤収することにしました。
ですが、なんだか飯田の挙動が以前に比べ変な感じになってる
その後の帰道の出来事で飯田が死ぬことになるとは
皆普通にバイクに乗り、問題も無い感じで進みトンネルに差し掛かった時にバガーン、ドチャ
かなりでかい音が、なんだ?トンネル見てもなにもぶつかった形跡も無いし???
皆がトンネルの出口に向かって走っていくのが見え、その尋常じゃないのを見て事故と直ぐに理解しました
飯田のバイクが、トンネル入り口の壁に激突して大破している
かなり、状況は酷く、飯田の顔がグチャグチャに潰れてしまい顔だと認識できない程に
飯田はそれでも、まだ、生きているようで手足をバタバタさせながらもがいている・・もう見てられない
その時、上から何かがドスンと落ちてくる音が
なんだ?と見てみると、何もない
直ぐに、近くの公衆電話まで走り警察に連絡したが、警察と、救急車を待っている間に飯田は動かなくなってしまった
その後、警察で色々と事情を聞かれ親に迎えに来てもらい帰宅した
警察にはさすがに、親に肝試しで樹海にいって死体を発見したなんてばれると凄いことになるので、ツーリングと言うことにした。
こんな事になってしまい。皆気が重かった
次の日親父から呼ばれて説教かと思っていると、そこには昨日撮影したデジカメがあり
親父はそれを見たらしく何か変なものが映ってるといい事情を話すことに
僕も見たくは無かったが、見てビックリした
カメラを落とした時に、僕らの逃げるところが撮影されていて、その後、数秒間経って誰か分からないが、カメラを持つ者が居たらしく
カメラがフワフワと上に移動している
なんだ?????あの時は確か皆逃げるのに必死だったし、カメラを落としたのも知ってるのは僕だけだと思う
しかも、逃げてるのに戻ってカメラ持つ人間なんて絶対居ないはず・・・?
と思っているとかなりかすれた声で”オマエタチコ~ロ~ス”と聞こえ、手をはなされたかのようにカメラが落下していく
そして地面に埋まったのかライトが消えたのか分からないが、画面が真っ暗になったと思うと、ぱっとどこか見知らぬ風景を撮影しているシーンに、うぁ、これは、飯田が事故死したあのトンネルだ
次にノイズが酷くなり池を写しているシーン、ビルのような建物、踏切り、道路、森、火事のようなシーン、最後にどこかの会社の受付みたいなのを写しているシーンが幾つか流れ暗闇に戻った。それらのシーンには必ず足の無い黒い影が入っている