これは、去年の12月の出来事です。
友人も何名かその後死んでしまいました。
ここから先は危険なので、読まないほうが良いかも知れません。

僕たちは高校の仲間で富士の樹海に肝試しに逝こうかという事になり、5人でバイクに乗り12時ごろに樹海に到着しました。
かなり寒くて凍えそうでしたが、緊張していたと言うのもあって何とか耐えられそうな感じでした。
友人の相原が、じゃー逝って見ようか?と言い出し、デジタルビデオカメラを持って僕らは暗闇の森の中に進んでいきました
僕の原チャリから300Mぐらい奥に入ったときに、ガサ、ガサと誰かがこちらに向かってくるような足音のようなものが聞こえ、僕が何か聞こえない?と言うと
雄一が、つーか、かなり前からさ、俺たちの後ろから足音してんだけど・・・
気のせいだと思ってたけどおまえにも聞こえる?
と言い出し、少し様子を見ることにしました。
相原が、動物来てんじゃねーの?と言い出しましたが足音のするほうを見ても、誰も居ないし、動物なんて絶対ありえないよな
しかもなんだかくさい。水槽でザリガニが死んで、腐ったような匂いが風に乗って時々におうと思っていると、後ろ数メートルぐらいの距離でイキナリ”バチ”って鳴ったかと思うと
男の声らしき”ウォォォォ”、”グロゥゥゥゥ”と言うような声が

なんだ???と思いそっちのほうを見てみるとなんか人らしき者が・・・
なんか、人が居るよぉとびびって居るとスゥーと消えた
出たと思うのも束の間、雄一が真っ先に逃げ出し、相原もそれに続きダッシュ
後輩の遠藤、次に僕、後に送れて後輩の飯田もそれに続いてダッシュ
逃げているときに思わず親父のデジカメを落としてしまった。
そんなことはもうどうでもいい、只管逃げる
少し開けたところで皆止まり
相原:一体今のなんだよ?
遠藤:お化けじゃないんですか?
雄一:マジで?俺見て無かったよ。なんだか声が聞こえて相原が走るから
飯田:やばいっすよ。帰りましょうよ。
僕:カメラ落とした・・・だれか、カメラ探すの手伝ってくれない?
雄一:どこらへんで落とした?
僕:逃げようとして直ぐだったから、あの変なのが出た付近だったと思う
相原:てか、やべーだろ?俺はあそこいきたくね
皆:・・・
と言うような会話が5分ぐらい続き、皆も仕方無しに、カメラを探しに戻ることにしました
さっきの、霊らしきものが見えるところまで来ると急に皆の足が遅くなり
僕はカメラ無くすと親父にすげー怒られると思い。何とかカメラだけはと言う感情から一人だけ先に行くことに
皆から50Mほど先に進んだところでカメラを発見、落ちた衝撃で壊れてないか心配しましたが
赤いレコーディングランプも付いたままで問題なさそうでした
少し、安心したけど、”ガサ”と音がし、僕は少し足早に皆のところに戻り
やっぱ、あそこなんか変だよ。まだ、足音するし
でも、バイクに戻るにはその付近を通るしかないよな?
怖すぎる
少し、迂回をしていけないか?と言う話になり、迂回することに
足早に、原チャリの地点まで進んでいると、臭い凄い臭い
直感的にここすげーヤバイかもしれないと感じていると横に視線を感じてそっちのほうを見たとき僕は思わず
”うぁ”っと声を上げてしまいました
何か、大き目の物体が木にぶら下がってる
”うぉぉ!!”と相原も気づいたらしく木にロープらしきもの1本でぶら下がってる物体を見ていました。
相原:あれ、死体だろ?
雄一:ヤベーかなりヤベー
遠藤:両足が無い
僕:さっきのヤツってもしかして、この死体のなんかなんじゃ?
飯田:無言