日経平均は小幅に反落。33.48円安の14451.65円(出来高概算8億1000万株)で前場の 取引を終えている。1日の米国市場がまちまちだったほか、2日に米雇用統計を控えてい ること、大型連休の後半に入ることもあり、前日の大幅続伸に対する利益確定の売りが 先行。ただし、ソフトバンク<9984>がプラスに転じているほか、下方修正が嫌気された ソニー<6758>は下げ幅を縮めるなど、押し目買い意欲の強さが窺える展開に。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めている。ただし、規模別指数は大 型、中型、小型株指数ともに、小幅な下げにとどまっている。セクターでは、不動産、 その他金融、海運、パルプ紙、医薬品、情報通信などがしっかり。半面、鉱業、電力ガ ス、非鉄金属、水産農林、石油石炭などが冴えない。 日経平均は5日線と25日線との狭いレンジ内での推移が続いている。指数インパクト の大きいところでは、アステラス薬<4503>、ソフトバンク<9984>、住友不<8830>、ホン ダ<7267>、三菱地所<8802>、三井不<8801>などが堅調。一方で、ファナック<6954>、京 セラ<6971>、ファーストリテ<9983>、セコム<9735>、日東電<6988>などの下げが重し に。 通常であれば米雇用統計を控えているほか、4連休に入ることからこう着感の強い展 開が後場も続くことになろう。出来高が膨らんでいる材料系の銘柄などは、大引けにか けてのポジション調整の流れになる可能性もありそうだ。とはいえ、米雇用統計の結果 がネガティブ視されたとしても、週明けの海外市場で織り込まれると考えられ、それ程 神経質にはならない可能性がありそう。売り込まれていた銘柄に対しリスクは限定的と の見方から、値ごろ感による物色が強まることも考えられよう。