<金先物> 米景気の回復期待しを受けて、続落した。6月物は前日終値比12.50ドル(0.96%)安の1オンス=1283.40ドルと、中心限月の終値ベースで4月22日(1281.10ドル)以来1週間半ぶりの安値で終了した。

良好な米経済指標を手掛かりに軟調に推移した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日、米経済成長は加速しているとの見方を示したことも引き続き下押し要因となっている。

<米原油先物> 需給の先行きに対する懸念などを背景に続落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は、前日終値比0.32ドル安の1バレル=99.42ドルで終了。7月物は0.36ドル安の98.75ドルで引けた。

朝方から弱含みで推移。中国国家統計局などがこの日発表した4月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月からごく小幅な上昇にとどまった。これを受けて、中国景気減速に伴う原油需要鈍化への懸念が浮上し、売りが先行。寄り付き直前の電子取引では一時98.74ドルと、4月2日以来約1カ月ぶりに98ドル台に下落した。また、米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週報で、原油在庫が現行統計の集計開始以来最高の水準となったほか、リビア東部の輸出港が再開するとの見通しも相場の下押し材料となった。