スタートトゥデイ<3092、株価 - チャート>が3営業日ぶりに急反発し、一時301円高の2440円を付ける場面があった。午前10時36分時点で295円高の2434円となり、東証1部値上がり率2位にランクされている。

野村証券が4月30日付で、投資判断を「Neutral」(中立)から「Buy」(買い)に引き上げ、株高を促す要因となった。目標株価2900円は継続。同証券では、品ぞろえ拡大、集客力を背景とする成長性は不変とし、調整後の株価に割安感があると指摘。前日発表の15年3月期業績予想に対しては、会社計画の営業利益は自社EC(電子商取引)支援の成長鈍化などを織り込んだものだが、慎重と考えている。

スタートトゥの15年3月期業績は、売上高417億円(前期比8.1%増)、営業利益137億1000万円(同10.7%増)を見込む。同利益では、市場コンセンサス145億円弱を下回るが、野村証では150億円を想定している。グループが軸足を置くファッションEC市場は、衣料品・アクセサリー市場全体の緩やかな回復基調、消費行動の多様化を受け、短・中期的には拡大基調を持続していく見通し。配当は28円(前期は25円)を予定。

14年3月期決算は、売上高が385億8000万円(前期比10.1%増)、営業利益は123億8800万円(同45.2%増)だった。