11日に発表した2014年2月期の単独業績は、売上高が前期比27.9%増の324.80億円、営業利益が同8.4%増の28.72億円、経常利益が同0.8%増の19.81億円、純利益が同40.0%増の10.66億円と大幅な最終増益を達成した。
売上高については、住宅ローン金利の低位安定やマンション価格の先高感を受けて、主力の分譲マンション販売が堅調に推移したほか、その他不動産販売において賃貸マンション等を売却したことが増収に寄与した。利益面では、大型プロジェクトの先行経費等が増加したが、増収効果で吸収して増益を確保した。なお、純利益では、2013年8月の集中豪雨に伴う災害損失を計上したが、2013年2月期に計上した固定資産の譲渡に伴う損失が剥落したことで、大幅増益となった。
2015年2月期は、同社最大プロジェクト「ワコーレシティ神戸三宮」を本格的に供給開始する。既に同社の竣工物件の約6割が契約済みとなっているなかで、引き続き販売に注力していく。また、事業面の新たな柱と位置づける戸建て住宅事業では、戸数が前期の67戸から115戸へと71.6%増加、セグメント売上が同22.77億円から39.00億円へと71.3%増収を計画している。
2015年2月期の業績予想は、売上高が前期比1.5%減の320.00億円、営業利益が同9.5%減の26.00億円、経常利益が同4.1%減の19.00億円、純利益が同3.2%増の11.00億円を見込んでいる。ワコーレシティ神戸三宮などの大型案件での先行経費負担が大きいなかで、ほぼ横ばい水準の業績を予想している。