<円債市場> 

 10年国債先物中心限月・6月限(東証)  144.86(─0.08)

                   安値─高値  144.70─144.99

 10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値)  0.620%(+0.010)

                 安値─高値     0.630─0.615%

長期国債先物は続落。消費増税に伴う便乗値上げなどで、事前に警戒感が出ていた4月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)が前年同月比2.7%上昇と市場予想(ロイター予測:プラス2.8%)を下回ったことを受けて買い戻しを誘った。ただ、前場は大型連休を前にした持ち高調整の動きに加えて、日銀が通告した国債買い入れで対象年限に中長期ゾーンが入らなかったことで売りを誘った。後場もさえない展開となったが、日経平均株価が上昇幅を縮小したことで、買い戻す動きもみられた。現物債は中期以降のゾーンに利回りへの上昇圧力がかかった。長期金利は一時0.630%と4月4日以来約3週ぶりの水準に上昇した。もっとも、午後の取引では、先物主導で長いゾーンには押し目買いが入った。国債買い入れオペは、残存10年超に関して利回格差の水準が市場実勢に収まったとの声が出ていた。