バイオテクノロジー関連株では、決算で実質1株利益が予想に届かなかったアムジェン<AMGN.O>が5%下落。ナスダックとNYSEアーカのバイオテクノロジー株指数はそれぞれ1.5%、1.6%下落した。
半面、ボーイング<BA.N>は2.4%上昇。1─3月期の売上高が市場予想を上回ったほか、今年のコア利益の伸び率見通しを引き上げたことが材料視された。
バイオ関連株が全般に売られがちとなるなか、好決算を発表したギリアド・サイエンシズ<GILD.O>は1.4%上昇した。
リバティービュー・キャピタル・マネジメントのリック・メクラー社長は「ナスダック市場には良い決算を発表したのに株価がかなり不安定になった銘柄があり、予想に届かない決算が発表されてナスダックが再び下げ始めるのではないか、との警戒感が多少ある」と話した。
トムソン・ロイターのデータによると、23日までにS&P500種構成企業のうち141社が決算発表を終了。純利益が市場予想を上回った企業は全体の65.2%で、長期平均の63%を上回った。売上高が予想を上回ったのは53.6%で、長期平均の61を下回った。
商いは薄かった。BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の出来高は約56億3000万株と、月初来平均の66億5000万株を下回った。