ロンドン株式市場は23日、FT100種総合株価指数<.FTSE>が7.02ポイント(0.11%)安の6674.74と小幅下落ながらも、前日につけた2週間ぶりの高値水準をほぼ維持して取引を終えた。

衣料品・食品大手のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズ<ABF.L>が米国進出計画を発表したことや、ヘルスケア関連企業の合併・買収(M&A)が続くとの観測が株価を下支えした。

アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは8.8%高。1日の上昇率としては14年ぶりの大きさとなった。3月までの利益が伸びたことや、傘下にある小売りのプリマークが米国進出計画を発表したことが買い材料となった。

製薬大手のアストラゼネカ<AZN.L>は、米国の同業大手ファイザーから買収を提案されたとの報道が引き続き材料視され、2.1%高となった。同じ製薬業界では、グラクソ・スミスクライン<GSK.L>やシャイア<SHP.L>も2営業日連続で伸びた。

一方、配当落ち銘柄がFT100種を押し下げた。発電機レンタルのアグレコ<AGGK.L>、鉱業のアントファガスタ<ANTO.L>、ガスのBG<BG.L>やセントリカ<CNA.L>、保険のリーガル・アンド・ゼネラル<LGEN.L>、製紙のモンディ<MNDI.L>、保険のオールド・ミューチュアル<OML.L>、航空機エンジンのロールスロイス<RR.L>が振るわなかった。