ロンドン株式市場は17日、FT100種総合株価指数<.FTSE>が1週間ぶりの高値をつけて取引を終えた。米金融大手のモルガン・スタンレー<MS.N>やゴールドマン・サックス<GS.N>の企業決算が好調で、第1四半期の企業業績に対する懸念が後退した。
資産運用のシュローダーズ<SDR.L>は4.2%、銀行のバークレイズ<BARC.L>は3.8%の上昇となり、英国の金融株をけん引した。このことが全体水準を押し上げ、FT100種は41.08ポイント(0.6%)高の6625.25となった。終値として今月10日以来の高値だった。
保険のRSAインシュアランス<RSA.L>は2.3%の上昇。企業編成の一環としてバルト海諸国やポーランドの拠点を売却したことが支援材料となった。
酒造メーカーのディアジオ<DGE.L>は3.7%下落し、FT100種の伸びを抑制した。中国市場の落ち込みで第3四半期の売り上げが減った。
FT100種は今年に入り約2%下落した。1月のピーク時には6867ポイントと、2000年の初め以来の高い水準にあったが、新興国市場の鈍化やウクライナをめぐる欧米とロシアの対立が嫌気され下落傾向にある。