17日の東京市場は底堅い相場展開が期待される。16日の米国市場では3月鉱工業生 産、設備稼働率が予想を上回ったほか、主要企業の好決算が相次いだことから、終日 堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の14465円だった。この 流れを受けて、買いが先行することになろう。 ただし、欧米市場は週末にグッドフライデー(聖金曜日)の祝日を控えていること もあり、海外勢の資金流入は細りそうである。また、日経平均は16日に今年2番目の 上げ幅となった反動から、利益確定の流れも出やすいと考えられる。ポジション調整 の流れが意識されやすい状況であり、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそう である。 また、米国の決算ではグーグルやIBM、アメリカン・エキスプレスなどが時間外 で軟調推移となっており、インテルやヤフー決算効果も落ち着きそうである。とはい え、相場のけん引役がアリババの好業績確認を材料視したソフトバンク<9984>の急動 意だった。信用倍率が16倍台と取組みの悪い状況であるが、25日線辺りを捉えてくる ようなリバウンドをみせてくるようだと、市場に勢いを与えそうである。 そのほか、追加の金融緩和期待が根強いが、日本銀行が支店長会議を開き、4月の 地域経済報告を行う。支店長会議での黒田総裁の発言なども市場の関心を集めること になりそうだ。財務相発言によるGPIFの思惑なども売り込みづらくさせると考えら れ、利食い局面では押し目拾いの流れが強まる可能性はありそうだ。 (村瀬智一) [株式市場強弱材料] 強気材料 ・シカゴ225先物清算値14465円、大阪比45円高 ・NYダウ3日続伸、良好な経済指標や決算を好感 ・イエレン米FRB議長、