特殊プリンター・メーカーのゼブラテクノロジーズ<ZBRA.O>は、米通信機器大手モトローラ・ソリューションズ<MSI.N>の企業向け事業を34億5000万ドルの現金で買収すると発表。モトローラ・ソリューションズは0.6%、ゼブラテクノロジーズは10.1%それぞれ下落した。

主要な3指数はいずれも売りが先行し、午後になって持ち直す展開となった。好決算を発表した銘柄が上昇する一方で最近アウトパフォームしていた銘柄が下げており、投資家は成長株から資金を引き揚げて値ごろ感のある銘柄に移しているとみられる。

キー・プライベート・バンクのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は「市場は安定を試みており、投資家は業績や株価が落ち着いている質の高い銘柄を物色している」と指摘。「午後の相場の動きはこのような質への逃避の一環だ」と述べた。

バーリング・アセット・マネジメントの北米アセットアロケーションのヘッド、ヘイエス・ミラー氏は、市場は調整局面にあり、昨年大幅に値上がりした高成長銘柄は値固めに入るとの見通しを示した上で、ディフェンシブ銘柄は上昇しており、「相場下落は限定的なものにとどまる」とした。

上昇銘柄の比率はニューヨーク証券取引所が約58%、ナスダックが約50%。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米国の全株式市場の出来高は約76億2000万株と、今月平均の68億7000万株を上回った。