2月の米財務省証券投資の内訳は、海外中銀が166億ドルの買い越し。前月の167億ドルの売り越しから反転し、9カ月ぶりの大幅な買い越しとなった。

民間は761億ドルの買い越しと、1月の172億ドルから拡大し、2011年8月以来の高水準に達した。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏はリサーチノートの中で「クリミア情勢が緊迫化し始めたことを受けリスク回避の動きが出たことが、大規模な買い越しにつながった」との見方を示した。

最大の米国債保有国である中国の保有高は1兆2730億ドルと、前月の1兆2760億ドルから減少した。

一方、日本は1兆2110億ドルと、前月の1兆2010億ドルから増加した。

ロシアは1262億ドルと、4カ月連続で減少した。

株式スワップなどを除く長期有価証券は857億ドルの買い越しととなった。