<9716> 乃村工芸社 704 -12ディスプレイ業界最大手の乃村工藝社<9716>は8日、2014年2月期決算を発表。連結業績は、売上高が前期比2.9%減の984.10億円、営業利益が同95.0%増の43.13億円、経常利益が同83.8%増の43.81億円、純利益が同48.5%増の18.45億円だった。
2013年2月期が12.5ヶ月の変則決算だったため、実質的(12ヶ月換算)には増収となった。利益面では、市場環境の回復を背景に、採算性を重視した受注を徹底したことが寄与し、営業利益、経常利益は過去最高を更新した。2014年2月期末の配当は従来予想の14.00円から16.00円に引き上げた。
また、決算と同時に2015年2月期からスタートする新中期経営計画を発表した。最終年度である2017年2月期の業績目標は、売上高1,200億円、営業利益60億円、経常利益61億円、純利益36億円を掲げている。国内市場におけるシェアで競合他社を引き離すとともに、中国、ASEANなどのアジア市場で高品質のサービスを提供するオンリーワン企業としてのポジション獲得を目指す。
なお、2015年2月期の業績予想は、売上高が前期比4.7%増の1,030億円、営業利益が同9.0%増の47億円、経常利益が同9.5%増の48億円、純利益が同51.7%増の28億円と見込んでいる。
同社は商業施設や展示施設向けディスプレイ制作の最大手で、集客環境づくりの調査・コンサルティング/企画・プランニング/デザイン・設計/制作・施工/運営管理を手掛ける。