人の言葉というのは、心ろの深い部分にある感情と、それをコントロールする理性の両方によって紡ぎ出されるものです。

しかしサイコパスの場合は愛情や良心、そしてそれによって生まれる他人との絆というようなものを本質的には理解することが出来ません。

サイコパスが人間社会で正体を隠して生きていくためには
「この場面ではこの言葉が適当」
という風に、善良な人達の行動を真似て話すしかありません。
つまり、役者が演技をするのと同じようなものです。

だからサイコパスが発する
「可愛い」「愛おしい」「愛してる」「心が張り裂けそうだ」「緊張で口の中がカラカラだ」
という感情を表す言葉は、本当の感情を伴わない表面的なものです。

彼らが本当にその感覚を味わってそれを言葉にしているのではなく、周りの人を観察することによって得た経験から言葉を選んでいるに過ぎません。

これらは完全な嘘とは少し意味が違うかも知れませんが、少なくともその言葉の内容から本人の考えている事や、行動を理解する裏付けにならないことは確かです。