善良な心を持っている多くの人達は、「この人は可哀相だ」と感じた相手に対して同情し、その人に何か悪いところがあったとしても、強く追求することをためらうようになります。

そしてその同情を引くために、涙は強力な武器になるでしょう。

学校や職場などで、何かミスをしたりルールを守らなかった人が注意されるシーンを思い返して(あるいは想像して)みて下さい。

注意されている人がムスッとしていたり反抗的な態度を取っているうちは誰もがその人を攻めていても、その人が泣き出した途端に状況は一変するという光景は珍しくありません。

「あ、いや、分かればいいんだよ。今度からは気をつけて・・・」と”審判の場”がお開きになったり、場合によっては「あそこまで言わなくても・・・」と注意をしている人の方が加害者と見なされてしまったりすることはよくあるのではないでしょうか?

サイコパスは人が涙に同情的であることを、とてもよく知っています。

だから、嘘がバレそうになったとき、自分の悪事が明らかになってその責任が追求された時などには、ひたすら空涙を流してその場を切り抜けようとするのです。