4日の日経平均株価は前日比66円34銭安の1万5005円54銭で寄り付いたあと、一時1万5000円69銭(前日比71円19銭安)まで下落する場面があった。その後、切り返したが、戻りは限定されている。米国株の上げ一服や直近上昇ピッチの速さから、寄り付きは利益確定売りが先行した。現地4日発表の3月米雇用統計を控えていることも手控えムードにつながっている。3日の米国株式市場では、高値警戒感や米雇用統計の発表を控え、様子見ムードが強まり、NYダウが5日ぶりに小反落し、ナスダック総合指数も5日ぶりに反落した。
業種別では、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>、エイチーム<3662、株価 - チャート>などの情報通信株が下落。帝人<3401、株価 - チャート>、東レ<3402、株価 - チャート>などの繊維株もさえず、大日印<7912、株価 - チャート>、バンナムHD<7832、株価 - チャート>などのその他製品株も値を下げている。シチズンHD<7762、株価 - チャート>、テルモ<4543、株価 - チャート>などの精密株も安い。個別では、レシップHD<7213、株価 - チャート>、ナガイレーベン<7447、株価 - チャート>、ファンコミ<2461、株価 - チャート>などが値下がり率上位。
半面、東建物<8804、株価 - チャート>、住友不<8830、株価 - チャート>などの不動産株が上昇。ブリヂス<5108、株価 - チャート>、住友ゴム<5110、株価 - チャート>などのゴム製品株も引き締まっている。九州電<9508、株価 - チャート>、北海電<9509、株価 - チャート>などの電気ガス株も高い。ソニーFH<8729、株価 - チャート>、T&DHD<8795、株価 - チャート>などの保険株も買われている。個別では、独BASFと日本でリチウムイオン電池用正極材の合弁事業に向けた協議を開始したと発表した戸田工<4100、株価 - チャート>が急騰。クスリアオキ<3398、株価 - チャート>、アルテック<9972、株価 - チャート>などの上げも目立つ。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1110万株、買い1610万株で、差し引き500万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時25分時点の東京外国為替市場は、1ドル=103円台後半(前日終値は1ドル=103円90銭-91銭)、1ユーロ=142円台半ば(同1ユーロ=142円99銭-143円03銭)で取引されている。