3日の欧州株式市場は続伸。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がデフレ回避に向け、非標準的措置による追加緩和実施に道を開いたことが追い風となった。

ECBは政策金利の据え置きを決定したが、ドラギ総裁は「低インフレが過度に長期化するリスクに効果的に対処するため、理事会は責務の範囲内で非標準的措置も活用する決意で一致している」と表明。低インフレが長期化すれば、行動する考えをあることを強調した。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は1.78ポイント(0.13%)高の1345.18。8日続伸し、連騰記録としては昨年10月以来の長さとなった。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は19.31ポイント(0.61%)高の3206.76と、5年半ぶりの高値をつけた。

スペイン株が域内市場全体をアウトパフォームした。

サービスセクターの購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、回復加速への期待が高まった。

銀行株が上げを主導。BBVA<BBVA.MC>は3.6%、バンコ・ポピュラール<POP.MC>は3.9%それぞれ上昇した。

スペインの主要株価指数IBEX<.IBEX>は1.4%高の1万0584.1で終了し、およそ3年ぶり高値をつけた。

他のユーロ圏銀行株も値を上げた。ナティクシス<CNAT.PA>は4.3%高、ウニクレディト<CRDI.MI>も2.8%高となった。