東芝<6502、株価 - チャート>は27日、グローバルな人口増加や先進国での少子高齢化などを背景に成長が見込まれるヘルスケア市場において、事業展開の加速・拡大を図るため、グループ内に分散するヘルスケア関連事業を統合し、7月1日付で社内カンパニーとして「ヘルスケア社」を新設すると発表した。

新設される「ヘルスケア社」では、従来からのCTシステムなどの画像診断システムに加え、新たな「診断・治療」、病気の発症リスクを低減する「予防」、病気やけがの治癒後をサポートする「予後・介護」の分野を中心に、9000人規模の体制で事業を推進する。具体的には、現在のヘルスケア事業開発部に加え、現在電力システム社で手掛けている重粒子線がん治療システム、部品材料事業統括部で手掛けているDNA検査キットなど、グループ内に分散するヘルスケア事業を集結する。

27日の終値は基準値比4円高の430円。