バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.N>は26日、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)<FNMA.OB>と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に欠陥のある住宅ローン担保証券(MBS)<FMCC.OB>を販売したとされた訴訟で、両社に93億ドルを支払って和解することに合意したと発表した。
これはファニーメイとフレディマックを監督する連邦住宅金融局(FHFA)が合計で約2000億ドルのMBSを両社に販売した18の金融機関を相手に、2011年以降に起こした訴訟の1つ。FHFAと金融機関の和解はバンカメが10件目で、これまでの回収金額は100億ドル強となった。
一方で、バンカメは今回の和解によって同社が直面しているMBSの販売をめぐる訴訟全体の88%前後が解決した。ただ、これに伴って第1・四半期の1株利益は約21%減少する見通しだという。
バンカメは、09年のメリルリンチ買収に関してニューヨーク州の司法当局から訴えられていた件でも1500万ドルを支払って和解することにも同意したことを明らかにした。