26日の日経平均株価は前日比97円81銭の1万4521円00銭で寄り付いたあと、一時1万4569円90銭(前日比146円71銭高)を付ける場面があった。米国株高を受け、買いが先行。対ドル、対ユーロでの円弱含み推移とともに株価指数先物にまとまった買い物が入り、上げ幅を拡大した。きょうは3月期末の配当・株主優待権利付き最終売買日で、権利取り狙いの買いも下支え要因として意識されている。

25日の米国株式市場では、3月の米消費者信頼感指数が事前予想を上回り、景気回復基調は維持されているとの見方から、NYダウ、ナスダック総合指数ともに3営業日ぶりに反発し、投資家心理の改善につながった。

業種別では、15年12月期の年間配当を今期予想比2円以上多い40円以上とする方針と報じられたキリンHD<2503、株価 - チャート>や、JT<2914、株価 - チャート>などの食品株が上昇。NKSJHD<8630、株価 - チャート>、MS&AD<8725、株価 - チャート>などの保険株も堅調。大王紙<3880、株価 - チャート>、王子HD<3861、株価 - チャート>などのパルプ紙株や、任天堂<7974、株価 - チャート>、バンナムHD<7832、株価 - チャート>などのその他製品株も高い。非鉄金属株も買われている。個別では、14年3月期の連結利益予想を上方修正したコンベヤ<6375、株価 - チャート>が上伸。タカキュー<8166、株価 - チャート>、大阪チタ<5726、株価 - チャート>、レシップHD<7213、株価 - チャート>などの上げも目立つ。

半面、LIXILG<5938、株価 - チャート>、三和HD<5929、株価 - チャート>などの金属製品株や、出光興産<5019、株価 - チャート>、富士石油<5017、株価 - チャート>などの石油株はさえない。個別では、エクセディ<7278、株価 - チャート>、電算<3640、株価 - チャート>、TASAKI<7968、株価 - チャート>などが値下がり率上位。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1400万株、買い2280万株で、差し引き880万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時20分時点の東京外国為替市場は、1ドル=102円台前半(前日終値は1ドル=102円13銭-14銭)、1ユーロ=141円台半ば(同1ユーロ=141円30銭-34銭)で取引されている。