寄り付きの東京株式市場で日経平均は、続落して始まっている。ウクライナ南部・クリミア半島で16日、ロシア編入の是非を問う住民投票が実施されたことで、欧米による対ロシア制裁が行われる可能性が高まり、リスク回避の売りが先行した。不動産、電機が安く、精密もさえない。半面、情報・通信はしっかり。

欧米が対ロシア制裁に踏み切れば、ロシア側の反発も予想され、金融市場では警戒感を強めているが、日経平均は前週に約6%下落し、短期的には売られ過ぎとの見方も出ている。円相場が1ドル101円台と円高が加速していないこともあり、売り先行後は値ごろ感の押し目買いも入って一時プラスに転じた。

中国の電子商取引会社アリババ・グループが16日、新規株式公開(IPO)を米国で実施することを決めたと発表。筆頭株主であるソフトバンク<9984.T>が含み益拡大の思惑で大幅高となっていることも日経平均を支えている。

寄り付き 前営業日比

日経平均<.N225> 14254.32 -73.34

日経平均先物中心限月<2JNIc1> 14180 -40