それに『誰かに見張られているのではないか』という思いから、
1人になるのが怖く、いつも誰かにいてもらっている。
マットはその1人にすぎません」
監視されているのではないかという吉松の不安は、
杞憂(きゆう)に終わらなかった。
「9月6日、自宅兼オフィスから外出しようとしたとき、
怪しい中年男性が隣に住むおばあさんに話し
かけているのを目撃しました。
その後、おばあさんに話を聞くと『お隣にはどういう人が
住んでいるのか』と細かく尋ねられたそうです。
実家への度重なる干渉
?この男性は、別の番組の入構証を使って入り込んでおり、
番組スタッフたちからこう注意を受けた。
「ケイダッシュさんって会社は知っている、名前は知っているん
ですけども、やっぱり、こういう所でやられちゃうと困るんで」
「スタジオに来ていただくのは困りますので」
?招かれざる客の名は、谷口元一氏。芸能事務所・
ケイダッシュの幹部である。渡辺謙や高橋克典が所属する同社は、
数ある芸能事務所の中でも大手として知られている。
「谷口氏は、グループ所属モデル・蛯原友里の“エビちゃんブーム”を
仕掛けるなど、剛腕として鳴らしている。ケイダッシュの
関連会社・パールダッシュの社長も務めています」(芸能記者)
?そんな彼は、吉松の海外エージェントであるテイラー氏との間に、
金銭トラブルを抱えていた。
?テイラー氏は、2008年に自殺した元TBSアナウンサー・
川田亜子さんの「最後の恋人」とされる人物。
ハリウッドで映画やテレビ番組のディレクターを務めた経験を
もつという彼は、吉松が世界一を目指すにあたり、コーチとして彼女を指導してきた。
?吉松によれば、2012年末に所属事務所から独立して会社を
設立した際、海外のエージェント会社と契約。テイラー氏は
そこから派遣されているという。
「金銭トラブルが起こったのは、08年のこと。谷口氏は川田さんの
紹介でテイラー氏に会ったそうです。テイラー氏は、核兵器解体を
掲げるNGO団体の代表でもある。
谷口氏は彼に、ロシアでの解体現場の撮影を持ちかけ、費用の
一部として1000万円を貸した。
しかしこの撮影が実現しなかったので、谷口氏は返済を求めたが、
テイラー氏は『寄付だ』と主張、裁判になったのです。
結果は谷口氏側の勝訴でした」(同前)