「こいつらと恋愛とか結婚とか 絶 対 に 無 い から書ける」
と自ら快諾して書いた誓約書をめぐり、二木、なんでこんなもんに縛られなアカン!勝手にさせ!アホ!!
と、謎の反乱を起こす。
私、さすがにキレる。
口論始まる。
そして、取っ組み合い?のようなものも始まる。

二木、私の両手首を非常に強い力で掴み、私、痛い痛い言うものの、「いい加減にしろ誓約書はもうオレには関係ない二度と誓約書のことを口にしないと約束するまで離さない」
というようなことを呪文のように唱え始め、何を言っても私の両手首を離そうとしない。
痛い!痛い!と外、お隣さんに聞こえるくらいに叫び、ようやっと両手首を離した二木。

私の両手首は真っ赤に腫れ、痛みと恐怖感と誓約書について反論したいことを抑えつつ、真っ赤に腫れた両手首を病院か警察に提出する証拠用に、携帯電話に付いているカメラにて写真を撮ろうとしたところ、
二木、私の手から携帯電話を、ものすごい速さでパーン!!!!!!と床に吹き飛ばす。
「何してんねん・・」「カメラに撮ってどうすんねん・・」
などと、息荒く狂気に満ちた眼で私を睨みつける二木。
病院に行ってくる、警察に届ける、
と両手首の痛みをこらえつつ、恐怖でいつの間にか潤んでいた眼で二木を睨みながら伝える。
すると、数十秒後、人格が変わったように 
「・・ 病院、警察なんかやめろや」「・・・カッとなり過ぎた」「ごめん・・やり過ぎた・・・」「・・・ただの喧嘩やん・・」「痛い?手首痛い?氷で冷やしたら?コンビニで買ってこようか?」「赤くなってる」「大したことないやん!大袈裟すぎんねん君は(笑)」
などと、笑い始める二木。そして自分で吹っ飛ばした私の携帯を拾い、手渡す。

が、念の為に、ともう一回携帯カメラを両手首に向けたところ、再び、二木がそれを塞ぐ。手でレンズを塞ぐ。携帯を奪おうとする。そして携帯を奪う二木。
「だからーやめろやー(笑)」「ごめん、やりすぎたゆーてるやんさっきからー(笑)」
「大袈裟やねん!やめて。ね?撮らない。これは、撮らない。ただの、喧嘩。オレが悪かった。」
「誓約書の話は今日はやめ!」「何か見たい映画ある?何食べたい?買ってきてあげる。氷も。」
などと、自分で話を終わらす二木。

結局、赤く腫れた両手首の写真は撮れなかった。
なぜカメラに抑えられなかったのか。
二木は私の両手首の赤みが引き始めたのを確認してから、買い物に出かけたからだ。

両手首の赤い腫れを携帯カメラで撮らないよう、携帯を奪い、見張っていた二木。