組織の和というのは、競争原理が働く実力主義でないと保てないんです。レギュラーを獲得するのに遠慮なんかしていられません。選手はひとりひとりが城主のようなもの。ただ、そういう選手を揃えただけでは絶対に勝てない。チームが最優先するというルールを、強く意識することのできる個が集まってこそ勝利を得られます。個の技とチーム意識のベストパフォーマンスを両立させるのが、巨人軍の野球です。

出典 名将に学ぶリーダーシップ論──原 辰徳(読売ジャイアンツ監督) « GQ JAPAN