真っ白な人、真っ白な画用紙は、面白みがないなって思えてきた。決めつけないで、いろいろな色が画用紙に描かれている方が、人間としてはずっと興味深いぞと。心の底が真っ白なら、少しぐらい汚れていても、毒があっても、その方が味があるなって。内側に向き続けていた意識が、外側に広がった感じですね。

出典 日刊スポーツ2005年4月24日号