7日、神奈川・川崎市の横浜地検川崎支部から、20歳の容疑者の男が逃走した事件で、神奈川県警は、7日夜から全国に指名手配したほか、およそ4,000人態勢で、男の行方を追っている。

横浜地検川崎支部では、上空からは、神奈川県警のヘリコプター、そして地上からは、パトカーや警察官を配備するなど、厳戒態勢が続いている。
また、横浜地検川崎支部から1kmほどの川崎駅周辺では、警察官による聞き込み捜査などが行われていて、逃げた犯人の足取りを追っている。
この事件は、逮捕監禁と集団強姦(ごうかん)などの疑いで送検された無職・杉本裕太容疑者(20)が、7日午後2時15分ごろ、横浜地検川崎支部の取調室から逃走したもの。
当時、杉本容疑者は、弁護士と接見中で、自ら「腰縄が緩くなった」と警察官に申し出たあと、自分で腰縄を外して、地検6階から走って逃げたという。
その後、近くの住宅の庭から、杉本容疑者が着ていたとみられる白いトレーナーが発見されたが、現在も、杉本容疑者の行方はわかっていない。
調べによると、杉本容疑者は、逃走する直前に「トイレに行きたい」と言って、警察官付き添いのもと、4階のトイレに行っていて、その際、階段の位置など、建物内部の構造を確認した可能性があるという。