「前作は何曲か耳を惹くものがあったが難解なテーマにどこか空回り感を感じさせてしまっていた。しかしこの新譜ではファーストの原点を蘇らせ、メロディーにとことん焦点を合わせて作り上げられた感じだ。切ないなどではなく、“悲哀” そして“慟哭”… しかしどこか“希望”を感じさせる所がクリスチャンの彼ららしい。そしてヴォーカルの表現力の飛躍的なアップが更に更に聴き手の魂を揺さぶる結果となった。“名曲”としか言いようのないバラード“Let it burn”の衝撃は、リンキンが聴き手に与えてきた衝撃に肉迫するものだ。スリップノットが、超破壊的なカオスに美を取り込む事で成功した“暗黒の雄”ならば、このレッドは神秘性の中に破壊を融合させ、新種の賛美歌を作り上げる事に成功した“光の使者”である。このアルバムは やるせない人生の中に、希望を見いだして闘う人達に聴いてほしい。恐るべし“レッド”!!!」