「よその店に行って『汚いなあ』といおうにも、まず自分とこがきれいやないといわれへんやん?」(大東さん)

 まだ真っ暗な午前5時半ごろ、本社の玄関を開け、明かりをつけた白長靴姿の大東社長は
周りの掃き掃除と水まきを始める。掃除するほど汚れてはいないと指摘すると、
「これ、始める前はみんなタバコやら空き缶やら放りよったんやで。やるようになったら誰も捨てへん。
お掃除はテレパシーや、伝わるねん」

 13年前、社長就任と同時に始めた習慣。もっとも、その前の店長~本部長時代も店掃除は日課。
それにしても朝が早いですが?

「誰よりも早く一番乗りが大切。仕事は朝が勝負ちゃうのん? 意欲と勢いと活気でやるもんや。
9時にはもうエンジン全開ぐらいでええのちゃう? 昼からの仕事は惰性(笑い)、
夜は明日のことを考える。それくらいやないと『仕事できる』とはお世辞にもいえへんのとちゃいますか」(同前)

撮影■渡辺利博

※週刊ポスト2013年12月13日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131205-00000001-pseven-bus_all