1942年、重慶に住む6歳の劉国江少年は、この地に嫁いできた当時16歳の花嫁、徐朝清さんをひと目見たときから忘れがたい気持ちを抱いていた。10年後、徐朝清さんは不幸にして最初の夫に先立たれ、女手ひとつで4人の子供を養い育てていた。当時、まだ16歳であった劉国江さんが川に落ちた徐さんの息子を助けたことから、2人の間に愛情が生まれていった。しかしこのことは、当時の閉鎖的な社会の中では、人々の非難の的になった。1956年、劉国江さんは大胆な決断を下した。徐朝清さんと4人の子供を連れて出奔し、海抜1500メートルの山中に隠れたのだ。