イタリアのメディアによると、差し戻し審では、これまでの裁判では、刃物の柄の部分にノックス被告、刃の部分にカーチャーさんのDNAがそれぞれ検出された凶器のナイフを再鑑定した結果、ノックス被告のDNAだけを検出した。カーチャーさんの血液を検出しなかった。ノックス被告の弁護士は「刃物が凶器でない可能性が一層高まった」としている。

 また、カーチャーさんの下着にソレシト被告のDNAが付着されていたとの鑑定結果も疑問視されているとされる。

 関西でも、森永・グリコ事件や朝日新聞阪神支局襲撃事件を始め、最近では平成19年の加古川女児刺殺事件、22年の神戸高校生刺殺事件など、未解決のまま真実が見えぬ事件は少なくない。