13日後場の日経平均株価は前日比21円52銭安の1万4567円16銭と3日ぶりに反落。対ドルでの円強含みやアジア株安が重しとなり、後場寄り付きから売りが先行した。いったん下げ渋ったあとに株価指数先物売りを交えて再び軟化し、午後1時38分には1万4505円25銭(前日比83円43銭安)を付ける場面があった。後半は、買い戻しや押し目買いに下げ幅を縮め、午後2時49分に1万4579円73銭(同8円95銭安)まで引き戻したが、買い進む動きにはつながらず、引けにかけ小安い水準でもみ合った。

東証1部の出来高は26億7749万株。売買代金は2兆10億円。騰落銘柄数は値上がり685銘柄、値下がり931銘柄、変わらず141銘柄。

市場からは「きのうまで連騰していた割には下げ幅は小さく、しっかりした足どりだ。イエレン次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長が出席する米上院銀行委員会での公聴会を控え、様子見ムードもあろうが、今期業績予想の下方修正で売られたソニー<6758、株価 - チャート>、日産自<7201、株価 - チャート>、コマツ<6301、株価 - チャート>などがリバウンドの動きを示し、指数寄与度の観点から、この流れが継続するかどうか注目したい」(準大手証券)との声が聞かれた。

業種別では、郵船<9101、株価 - チャート>、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株に売りが継続。鹿島<1812、株価 - チャート>、大林組<1802、株価 - チャート>などの建設株も引き続き軟調。MS&AD<8725、株価 - チャート>、東京海上<8766、株価 - チャート>などの保険株もさえない。KDDI<9433、株価 - チャート>、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>などの情報・通信株も売られた。JR東日本<9020、株価 - チャート>、京急<9006、株価 - チャート>などの陸運株や、JT<2914、株価 - チャート>、日清粉G<2002、株価 - チャート>などの食料品株も安い。

個別では、13年9月中間期の連結決算で営業利益35.6%減のエンシュウ<6218、株価 - チャート>に売りが続き、値下がり率トップのまま。14年3月期の連結業績予想を下方修正し、期末配当3円減額の洋エンジ<6330、株価 - チャート>や、14年3月期の連結利益予想を下方修正した日本化学<4092、株価 - チャート>も値を下げた。キャリアデザイン<2410、株価 - チャート>、ランドビジネス<8944、株価 - チャート>などの下げも目立った。

半面、14年3月期の連結業績予想を上方修正し、期末配当1円増額の太平洋セメ<5233、株価 - チャート>や、黒崎播磨<5352、株価 - チャート>などのガラス土石株に買いが継続。14年3月期の連結業績予想を上方修正し、期末配当10円増額の三井住友<8316、株価 - チャート>や、三菱UFJ<8306、株価 - チャート>などの銀行株も引き続き堅調。オリックス<8591、株価 - チャート>、日本取引所(JPX)<8697、株価 - チャート>などのその他金融株も引き締まった。国際帝石<1605、株価 - チャート>などの鉱業株や、出光興産<5019、株価 - チャート>などの石油株もも高い。

個別では、逆日歩継続のレオン自機<6272、株価 - チャート>が100円ストップ高。13年9月中間期の連結決算で営業利益69.3%増の日成ビルド<1916、株価 - チャート>は値上がり率トップ。13年9月中間期の連結決算で上ブレ着地のパイオニア<6773、株価 - チャート>も上昇。13年12月中間期の連結利益予想と14年6月期の純利益予想を上方修正し、きのうストップ高のアルバック<6728、株価 - チャート>も連騰。CVSベイ<2687、株価 - チャート>、ラウンドワン<4680、株価 - チャート>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。