<1933> 西シス建 280 0NTT<9432>関連の通信設備工事を手掛ける西日本システム建設<1933>は、8日、上期(4-9月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比12.5%増の126.86億円、営業利益が同2.4倍の4.62億円、経常利益が同80.9%増の6.00億円、純利益が同36.9%増の3.64億円だった。受注体制の充実、施工体制の強化、コストの低減、業務の効率化などが奏功し、前年同期比で大幅な増収増益を達成した。
下期に向けて、引き続き現場、現物、現実の3つの現を重視する「三現主義」により、顧客に信頼される技術と品質を提供する総合エンジニアリング企業を目指し、「経営基盤の強化・拡充」「新たな価値の創造」「信頼性と透明性の確立」の3つを戦略の柱として取り組んでいく。具体的には、利益率を重視した受注や成長領域への経営資源のシフト、品質・営業力・技術力などを強化するため>の人材育成、新規成長分野への挑戦による新たなコアビジネスの創出などを進める。
通期業績予想は5月に発表した期初計画を据え置き、売上高が前期比0.5%増の265.00億円、営業利益が同8.6%減の5.50億円、経常利益が同2.6%減の8.00億円、純利益が同3.5%減の5.00億円としている。通期計画に対する上期の営業利益の進捗率は84.0%となっている。前年同期は上期で同34.9%、通期では上振れたことを考えると今上期の進捗は順調といえ、通期計画の上振れ着地も視野に入ってこよう。
同社は、NTT<9432>関連の通信設備工事の受注を中心とする情報電気通信事業、及び民間企業や官公庁関連の通信設備工事や電気設備工事の受注を中心とする総合設備事業などを展開する。一般土木工事の受注や、電気通信機器等の販売、情報処理サービスなども手掛ける。