献血をした人の88%も心臓発作のリスクが下がる―フィンランド研究

研究によると、献血をしている人はしない人に比べて心臓発作のリスクが低かったり、肥満の人で循環器系の病気のリスクが減ったり、体にいい効果があるようです。フィンランドで行われた研究では、献血をした人の88%も心臓発作のリスクが下がったそうです。

献血は人助けになるだけでなく、献血する側にも健康効果があるという説がありますが、以下のことが理由として考えられます。

・血液が少ないほうが心臓にいい
血液の濃度が下がることで、血圧が下がり、心臓に血液を送りやすくなるという説です。

・鉄分レベルが下がる
鉄分は酸素を運ぶ重要なミネラルですが、鉄分過多は深刻な病気にもつながります。また、男性は閉経前の女性に比べてずっと高い率で血液中に鉄分を蓄積するため、特に25歳以上の男性に献血が効果的です。鉄分量の上昇により心臓発作のリスクが高まりますが、献血はこれをコントロールする簡単な方法のひとつといえます。

さらに、ある調査では、67~96歳のアメリカ人のうち鉄分不足の人は3%なのに対して鉄分過多は13%でした。鉄分過多は糖尿病、肝臓病、心不全、関節痛のリスクも高めます。ただし、鉄分減少による健康効果や献血による血液濃度の変化などの仮説は、健康な人では立証されていません。

いずれにせよ、自分の体や輸血を受ける人を守るためにも、献血が可能かはお医者さんに相談するなどして、しっかり調べましょう!

参考:The Shocking Truth About Donating Blood
http://inspiyr.com/is-donating-blood-good-for-you/