まず、原料が違う。悪魔のビールは大麦麦芽が主原料の「バーレイワイン」というスタイル。一方、天使のビールは小麦麦芽を主原料とした「ウィートワイン」と呼ばれるもの。バーレイワインは、かつてブドウの栽培に適さなかったイギリスがフランスワインに嫉妬して造ったのがはじまりで、ウィートワインは1980年代のアメリカ生まれ。どちらもれっきとした歴史上の実在ビールだ。

もちろん、味も違う。同社のバーレイワイン(悪魔)は、ホップを通常の約6倍も使っており、苦みや香りが強いのが特徴。ウィートワイン(天使)は、ホップの使用は通常の約2.8倍と控えめながら、小麦に由来する濃厚なとろみ感に個性があるという