11月1日の日経平均株価は前日比75円13銭高の1万4403円07銭で寄り付いたあと、一時1万4411円05銭(前日比83円11銭高)を付ける場面があった。その後は上げ一服商状となっている。寄り付きは、10月31日のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の日経平均先物・円建て清算値1万4445円(大証終値比95円高)にサヤ寄せする形で買いが先行した。前日大引けにかけて急落した反動もあり、買い戻しも入りやすかった。

市場では、欧州投資家による電子部品関連株への新規買いが指摘されたほか、「米系マネーが家電株に大口買い」(国内証券)との声が聞かれた。ただ、前日の米国株式市場で、NYダウ、ナスダック総合指数ともに続落し、円相場が対ユーロで強含んでいることもあり、上値は限定されている。

業種別では、HOYA<7741、株価 - チャート>、ニコン<7731、株価 - チャート>などの精密株が上昇。13年9月中間期の連結決算で純利益84.1%増のソフトバンク<9984、株価 - チャート>や、KDDI<9433、株価 - チャート>などの情報通信株も高い。新日鉄住金<5401、株価 - チャート>、冶金工<5480、株価 - チャート>などの鉄鋼株も堅調。14年3月期の連結業績予想を上方修正したTOTO<5332、株価 - チャート>や、特殊陶<5334、株価 - チャート>などのガラス土石株も値を上げている。JX<5020、株価 - チャート>などの石油株や、王子HD<3861、株価 - チャート>などのパルプ紙株も引き締まってる。電機株では、14年3月期の連結業績予想を上方修正したエプソン<6724、株価 - チャート>がカイ気配となり、14年3月期の連結業績予想を上方修正したパナソニック<6752、株価 - チャート>も上昇。