FT100種総合株価指数<.FTSE>は2.97ポイント(0.04%)高の6777.70。

一時5カ月ぶりの高値をつけたが、米国株式市場が上値の重い展開となったことからて、上げ幅を縮小した。

ただ米連邦準備理事会(FRB)が現行の資産買い入れ規模を維持するとの期待が下支えとなり、FT100種指数は5月以来の高値近辺で推移した。

欧州株式市場は小反落。ただ、独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>などの好決算が支えとなり、主要株価指数は5年ぶり高値近辺にとどまった。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.49ポイント(0.04%)安の1287.57。一時0.6%上昇し、5年ぶり高値となる1296.37をつけた。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.95ポイント(0.33%)安の3040.69。

VWは5.6%高。第3・四半期決算は営業利益が増加したほか、高級車ブランドのアウディやポルシェの販売が過去最高に達した。

ノルウェーの複合企業オルクラ<ORK.OL>も、好決算を手掛かりに買いが膨らんだ。

<ユーロ圏債券> 総じて上昇。米連邦準備理事会(FRB)が同日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で金融政策を据え置くとの見方が支援した。またこの日実施されたドイツ、イタリアの国債入札はおう盛な需要を集めた。

独連邦債先物は58ティック高の141.85。取引終了間際には8月以来の高値となる141.88をつける場面もあった。

独10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下の1.69%。

10月の独消費者物価指数(CPI)速報値は前年比1.2%上昇と、前月の1.4%上昇から予想外に鈍化した。

これを受け、ユーロ高や短期金利上昇の逆風を受けるユーロ圏経済を支援するため、欧州中央銀行(ECB)が一段と金融政策を緩和するとの見方がさらに高まり、債券市場を下支えた。

イタリア10年債利回りは、市場が新発債を消化する中で4bp上昇の4.18%。スペイン10年債利回りは4.06%で変わらずだった。