<6857> アドテスト 1177 -90 大幅続落。前日に上半期の決算を発表、大幅赤字決算を嫌気する動きになっている。 先に通期業績の下方修正は発表していたが、上半期の赤字額は想定以上との見方にな っている。7-9月期営業赤字は47億円、4-6月期比較で14億円の損益悪化となってい る。また、7-9月期の受注高は214億円で前四半期比46%減、会社計画を約150億円下 回っているもよう。通期計画の下振れ懸念なども強まる状況のようだ。 <9115> 明治海運 443 +27 一時ストップ高。後場に入って業績の上方修正を発表、その後急伸する展開になって いる。上半期経常利益は従来予想の9億円から44億円に増額修正、修正幅の大きさに インパクトが強まる形へ。為替差益の計上が業績上振れの主因とみられる。ただ、第 1四半期の段階で31.7億円を計上していたため、大幅な上方修正は想定内とも捉えら れる状況か。なお、通期予想は従来の12億円から28億円に増額している。 <8515> アイフル 482 -14 後場は一時下げが目立つ。同社の他にもアコム<8572>やJトラスト<8508>など消費者 金融株の下げが目立っている。本日、東京地裁による武富士訴訟の判決言渡の期日と なっているもよう。詳細は不明ながら、思惑的な動きにつながっていると受け止める 声が多いもようだ。また、金融庁による3メガ一斉検査報道なども警戒材料視。 <3632> グリー 852 +21 ガンホー<3765>の急落を受けてゲーム関連が全般さえない中で、相対的に強い動きが 目立っている。SMBC日興証券が投資判断を「3」から「2」に格上げしており、 ショートカバーなども誘っているとみられる。SMBC日興証券では、セクター内に おける相対的な割高感が後退したこと、広告費や人件費の抑制で営業利益の減少に歯 止めが掛ってきたとみられることなどを格上げの背景に。ちなみに、7-9月期営業利 益は前四半期比で4%の増益を予想しているようだ。 <5401> 新日鉄住金 331 -9 軟調。場中に決算を発表、その後は売りが優勢の展開となっている。上半期経常利益 は1737億円で前年同期比8.9倍、従来計画の1500億円を上振れる着地となった。市場 コンセンサスも上回ったと見られる。一方、通期予想は従来の3000億円から3400億円 に上方修正、3700億円前後であった市場コンセンサスには届かなかった。サプライズ は限定的ながら、目先の出尽くし感にもつながって手仕舞い売りが優勢となってい る。