ユニバーサルエンターテインメント<6425、株価 - チャート>はパチスロ大手。
14年3月期の業績予想は営業段階から2ケタ減益見通しで、経常利益は前期比31.6%減の307億円を見込んでいる。パチスロ新機種の投入計画が「前期の6タイトル・23万6000台を、今期は6タイトル以上25万台を目指しており、1タイトル当たりの利益率が低下するため」(広報・IR室)という。開発費や広告宣伝費に加え、前期に計上した米国社の持分利益の計上がなくなることも響く見通し。11月8日に13年9月中間期(4-9月)決算の発表を予定している。
もっとも、株価は業績悪化予想を織り込み、下値固めの動き。前期実績の期末20円、年間50円の配当は「未定」としているが、指標(予想PER9倍台、PBR0.9倍台)は割安。2100円台に控えるまとまった戻り売りを消化できれば、年初来高値(2699円、4月26日)を目指し、持ち直しの動きが期待できそうだ。
市場では、「フィリピン(マニラ)でカジノリゾートを開発に着手するなどカジノ関連株のひとつとして注目されている」(ネット証券)という。会社側は「オープンは未定だが計画通りに建設は進んでいる」(広報・IR室)としている。
28日の終値は、前週末比20円高の2055円。