FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.83ポイント(0.14%)安の1282.93。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は12.46ポイント(0.41%)安の3022.04。
市場関係者によると、30日の10月全米雇用報告(ADP)や、11月1日の10月米ISM製造業景気指数に注目が集まっているという。
ホテル経営世界大手のインターコンチネンタル・ホテルズ<IHG.L>は2.3%安、米国内での収益の伸び鈍化が響いた。
スウェーデンの施錠装置メーカー、アッサ・アブロイ<ASSAb.ST>は3.8%上昇、第3・四半期決算で収支が市場予想を上回ったことを好感した。
発電機レンタルのアグレコ<AGGK.L>も6%上昇した。好調な収益見通しを示したことが追い風となった。
市場関係者によると、欧州や日本、米国経済などに対する投資家の評価が前向きとなっている。
調査会社EPFRグローバルによると、23日終了週に欧州・スペインの株式ファンドに流入した新規投資資金は過去最高に達した。米デフォルト(債務不履行)をひとまず回避したことで、世界経済に強気の見方が広がった。
<ユーロ圏債券> スペイン国債の利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)が今週開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、現行の緩和策を維持するとの観測がリスク資産の買いを後押しした。
利回りが前週、小幅上昇していたことで投資妙味が増していたこともあり、米資産買い入れプログラム縮小の開始が来年初めまでずれ込むとの見方を追い風に、買いが広がった。
DZ銀行の市場ストラテジスト、フィーリックス・ハーマン氏は「FRBが緩和策の手を緩めないことが確実視される中、周辺国債の買いが戻ってきているようだ」と指摘した。
スペイン10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)低下し、4.09%。
イタリア10年債利回りは4.19%と、小幅な低下にとどまった。週内に最大90億ユーロ規模の入札が実施されることが幾分重しとなった。
同日実施したゼロクーポン債とインフレ連動債の入札では、総額30億ドルを調達。期間2年のゼロクーポン債入札では、利回りが5月以来の低水準となった。
30日には最大60億ユーロの5年、10年債の発行が予定されている。
独連邦債先物は3ティック高の141.09。一時2カ月ぶり高値の141.23をつけた。
独連邦債10年物利回りは横ばいの1.75%。
ロンドンでの悪天候が影響し、この日は薄商いとなった。