東洋紡<3101、株価 - チャート>が反発。SMBC日興証券では25日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)、目標株価220円でカバーを開始している。

現行株価と目標株価のカイ離率が化学・繊維セクターの中央値を上回ることから投資判断を「1」に設定。目標株価220円は同証券予想ROE(自己資本利益率)と同BPS(1株純資産)に基づき残余利益モデルを用いて算出されている。「1」の主な理由として、神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」や超複屈折フィルム「SRF」に代表される新製品群の市場浸透に伴い収益性改善が見込めるうえに、同社製ザイロンを使用した防弾ベストに関連する米国での訴訟終結により特別損失の水準が大幅に低下し、16年3月期にROEが10%の大台に飛躍することを挙げている。

また、ナーブリッジの国内外における事業展開加速やSRFの採用拡大に資するイベントが発現すれば、バリュエーションが切り上がる可能性があり注目されるとコメントしている。

同証券では連結営業利益について、14年3月期225億円(前期比31.7%増、会社側計画は220億円)、15年3月期253億円、16年3月期290億円と試算している。

28日の終値は、前週末比5円高の191円。