28日の日経平均株価は、前週末比307円85銭高の1万4396円04銭と大幅反発して取引を終了。一時312円13銭高の1万4400円32銭と1万4400円台を回復する場面もみられた。前週末の急落の反動から堅調に推移するなか、引け間際に、日経平均先物が心理的なフシ目の1万4400円を抜いたことから、買い気が強まったようだ。為替相場はドル・円相場が1ドル=97円台半ばの小動きで推移した。東証1部の出来高は23億2104万株、売買代金は1兆7154億円で、いずれも前週末25日よりも減少している。騰落銘柄数は値上がり1431銘柄、値下がり253銘柄、変わらず73銘柄だった。
市場では、「ヘッジファンドの決算を控えたポジション調整や5月高値の期日を迎えることもあり、需給面からは一本調子の上昇は望みにくく、当面は、本格化する13年9月中間期決算にらみの動きとなりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、JAL<9201、株価 - チャート>、ANA<9202、株価 - チャート>など空運株、旭硝子<5201、株価 - チャート>や日電硝子<5214、株価 - チャート>などガラス・土石株が上昇。日立<6501、株価 - チャート>、ソニー<6758、株価 - チャート>など電機株、横河ブHD<5911、株価 - チャート>、駒井ハルテック<5915、株価 - チャート>など金属製品株も高い。JR東日本<9020、株価 - チャート>、JR東海<9022、株価 - チャート>など陸運株、オークマ<6103、株価 - チャート>、旭ダイヤ<6140、株価 - チャート>など機械株も買われた。東洋紡<3101、株価 - チャート>、日清紡HD<3105、株価 - チャート>などの繊維株、クレセゾン<8253、株価 - チャート>、興銀リース<8425、株価 - チャート>などその他金融株も堅調だった。
個別では、熊谷組<1861、株価 - チャート>が5日続伸し、前週末28日に付けた年初来高値328円を、大豊建設<1822、株価 - チャート>が3日続伸して9月17日の年初来高値362円を更新した。午後2時に、13年9月中間期と14年3月期の利益予想を上方修正した佐田建設<1826、株価 - チャート>が急反発し、9月20日の年初来高値145円を塗り替えるなど、小型建設株に物色の矛先が向かい、東証1部値上がり率上位に入った。その他に、キムラタン<8107、株価 - チャート>、駒井ハルテック<5915、株価 - チャート>、豆蔵HD<3756、株価 - チャート>なども高い。半面、午後2時に13年9月中間期と14年3月期の連結業績予想を下方修正したオルガノ<6368、株価 - チャート>が下げ転換したほか、建設技研<9621、株価 - チャート>、新光電工<6967、株価 - チャート>、NRI<4307、株価 - チャート>なども安い。東証業種別株価指数は全33業種が値上りした。