28日の日経平均株価は前週末比173円46銭高の1万4261円65銭で寄り付き、反発スタートとなった。前週末25日の米国株式が続伸したことや、為替相場が前週末に円高・ドル安が進んだ反動で、ドル・円が1ドル=97円台半ばと前週末25日終値に比べ円安に傾いていることなども支援材料となったようだ。東証業種別指数は33業種中31業種は上昇、2業種が下落している。

業種別では、第一生命<8750、株価 - チャート>や東京海上<8766、株価 - チャート>など保険株、NTT<9432、株価 - チャート>、KDDI<9433、株価 - チャート>など情報通信株が上昇。大建工<7905、株価 - チャート>、任天堂<7974、株価 - チャート>などその他製造株や、伊藤忠<8001、株価 - チャート>、住友商<8053、株価 - チャート>など卸売株も高い。日立<6501、株価 - チャート>、ソニー<6758、株価 - チャート>など電機株、トヨタ<7203、株価 - チャート>、デンソー<6902、株価 - チャート>など輸送用機器株に買いが先行している。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>など証券株や旭硝子<5201、株価 - チャート>、太平洋セメ<5233、株価 - チャート>などガラス・土石株も堅調。

個別では、前週末25日に13年9月中間期と14年3月期の連結業績予想を上方修正と期末配当の増額を発表した小森<6349、株価 - チャート>が急反発。同25日に、13年9月中間期の連結業績予想を上方修正したローランド<7944、株価 - チャート>も反発している。半面、前週末25日引け後、13年9月中間期と14年3月期の単体業績予想を下方修正し、通期では最終赤字に転落する見通しを示した高田機工<5923、株価 - チャート>が急反落して東証1部値下がり率上位に入っている。同じく25日引け後に、13年9月中間期と14年3月期の連結業績予想を下方修正したワタミ<7522、株価 - チャート>が続落となっている。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1000万株、買い1640万株で、差し引き640万株の大幅買い越し」(外資系証券)。午前9時27分時点の東京外国為替市場は、1ドル=97円台半ば(前週末25日終値は1ドル=97円01-03銭)、1ユーロ=134円半ば(同134円12-16銭)で取引されている。