35歳を過ぎて妊娠しないと「もう子供は無理かも」と思う女性は60%。あきらめはNG―イギリス研究

35歳から45歳までの未出産の女性を対象にした調査で、60%の女性が「妊娠は無理かも」と、40%の女性が「妊娠について話すのが嫌」と感じていることが分かりました。しかし、これは妊娠の可能性を余計に下げてしまうと医師が警告しています。

ある程度年を取ったら、子供は諦めるべきなのでしょうか?

イギリス不妊症ネットワークの調査によると、子供を持たない35歳から45歳の女性のうち60%が「周りから妊娠は無理だと思われている気がする」と回答しています。さらに40%の人は「親や友人と妊娠の話をするのが苦痛」と感じているそうです。

こうした傾向は、彼女たちの妊娠する可能性を小さくしてしまっているのではないか、とオックスフォード大のティム・チャイルド博士は懸念を示しています。不安や不快感が、夫婦で不妊治療について話し合う機会を減らしてしまっているのではないかというのです。

これまでの研究で、妊娠の可能性は30代半ばで急激に減少することが分かっています。年を追うごとに妊娠が難しくなっていくのは事実ですが、それでもできるだけ早く治療を始めれば、可能性は大きくなります。イギリスでは7人に1人が「不妊治療に効果があった」と認めているのだとか。

子供を望むのなら、35歳を過ぎたからといって「もう無理なのかな」とネガティブにならないことが大切。パートナーや周りの人と妊娠について話す機会を増やし、必要がありそうならできるだけ早く不妊治療に取り組むことが、妊娠力アップの秘訣(ひけつ)と言えそうです。

参考:Childless women over 35 feel ‘stigmatised’
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/10403433/Childless-women-over-35-feel-stigmatised.html