CRB商品指数(ポイント)<.TR●●RB>
終値 282.5557(+0.8931)
前営業日終値 281.6626(‐0.0796)
<為替> ユーロが対ドルで2年ぶり高値近辺で推移した。独業況指数が軟調だったにもかかわらず、市場は通貨ユーロに対する強気の見方を維持した。
ドイツのIFO経済研究所が発表した10月の独業況指数は6カ月ぶりに低下し、エコノミスト予想を下回った。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和(QE)縮小を先送りするとの観測がドル相場を圧迫するなか、アナリストの間ではユーロが1.40ドルに向けて上昇するとみる向きも多い。
ドル/円は0.1%高の97.38円。
日本の本州太平洋岸沖合いで地震が発生し、気象庁が福島県沿岸などに津波注意報を発表したと伝わると、ドルは一時、上げ幅をやや縮小した。
<債券> 国債価格が小幅値上がりし、10年債利回りは3カ月ぶり低水準近辺で推移した。来週29─30日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点となるなか、様子見の展開となった。
これまでに発表された経済指標は、FRBが現在の量的緩和規模を当面維持するとの見方を裏付ける内容となっており、来週のFOMCでも現状維持が予想されているほか、現在の債券買い入れペースは来年3月まで続くと予想されている。
この日の経済指標では、9月の耐久財受注が輸送機器を除くベースで予想外の減少となり、議会で財政協議が難航するなか、企業が投資を抑制した可能性が示された。10月のミシガン大消費者信頼感指数は昨年12月以来の低水準となった。
<株式> 続伸。S&P500が再び最高値を更新した。マイクロソフト<MSFT.O>やネット小売りのアマゾン・ドットコム<AMZN.O>の決算を手掛かりにハイテク株が買われた。S&P総合500種<.SPX>は年初からの値上がり率が23.4%で、2009年に記録した23.5%まであとわずかに迫った。年末時点でこの水準を超えれば、年間の上昇率としては過去10年間で最高となる。
マイクロソフトが6%高と急伸。前日発表した第1・四半期(7─9月)決算は、業務用ソフト「オフィス」などの販売が好調で17%の増益となったほか、売上高も市場予想を上回る伸びとなった。アマゾン・ドットコムは9.4%急騰し、株価は一時368.40ドルと上場来最高値を更新した。第3・四半期決算は、赤字額が前年同期から縮小し、売上高も予想を上回った。
<金先物> 米量的金融緩和の縮小開始が先送りされるとの期待に下支えされ、小幅続伸した。中心限月の12月物は、前日終値比2.20ドル高の1オンス=1352.50ドルで終了した。電子取引のレンジは1335.30─1356.40ドル。
<米原油先物> 朝方以降ドル安・ユーロ高が進んだことや米株価が強含みで推移したことなどを背景に続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は前日終値比0.74ドル高の1バレル=97.85ドルで終了。1月物は0.71ドル高の97.95ドルで引けた。