米JPモルガン・チェース<JPM.N>と米連邦住宅金融局(FHFA)は25日、JPモルガンが金融危機前に政府系住宅金融機関(GSE)に販売したモーゲージ担保証券(MBS)と住宅ローンに関する訴訟をめぐり、51億ドルの和解金を支払うことで合意したと明らかにした。

FHFAへの支払いは、同行が司法省を含む政府機関と暫定的に合意している130億ドルの和解金の一部とみられる。

51億ドルのうち、40億ドルは、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)<FMCC.OB>と連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)<FNMA.OB>に販売した全てのMBSに関する訴訟の和解金で、残りの11億ドルは、2000―2008年に2社に販売された住宅ローンの買い戻しに関する訴訟の和解金としている。

FHFAのデマルコ長官代行は声明で「JPモルガンと政府機関の未解決のMBS訴訟の解決に向けた重要な一歩だ」との認識を示した。