「目覚ましタブレット」には要注意―カフェインの摂りすぎの可能性。死亡例も

イギリスの40代の男性の突然死の原因は、カフェインの過剰摂取でした。カフェインを配合した目覚ましタブレットの類のなかには、数粒で栄養ドリンク1本分のカフェインを含むものもあり、命にかかわる危険があると検死官が注意を呼び掛けています。

仕事で徹夜するときや、長いドライブをするとき。それだけでなく、日中の仕事でふと眠気を感じた時などにカフェイン入りのタブレット菓子やエナジードリンクのお世話になっている方は多いのではないでしょうか。

しかし、カフェインの過剰摂取は中毒症状を引き起こし、時には死に至ることもあるってご存知でしたか?

イギリスで、40歳の男性が亡くなりました。その原因は、カフェインタブレット。たった12粒のタブレットが、彼の命を奪ったのです。

このタブレット1粒には、某エナジードリンク1本分のカフェインが配合されているそうです。イギリスの基準では、血液1l当たり10mgのカフェインが見られると「過剰摂取」とされていますが、彼の血液からは155mg/lのカフェインが検出されたということです。

カフェインの過剰摂取は、幻覚などのほか、呼吸困難や心臓発作を引き起こします。上の例だけでなく、750mlのエナジードリンクを1日に2本飲んだ女児の死亡例があるなど、こういった菓子やドリンクの危険性は以前から指摘されてきました。

日本で発売されているものの場合、諸外国のものに比べてカフェイン量を抑えているものが多いのは事実。それでも過剰摂取の危険がないとは言えません。特にタブレットは、無意識のうちに多く食べてしまうこともありえます。

少量のカフェインには様々な健康効果があることが明らかになっており、1日4杯程度のコーヒーならばむしろ身体にいいとされています(個人差があります)。ちなみにコーヒー1杯当たりのカフェイン量は100mg程度。逆に、1日の摂取量が1000mgを超えると危険です。栄養ドリンクを飲む際や、タブレットを買う時には、カフェインの配合量をチェックする習慣を付けましょうね。

参考:Warning over caffeine sweets after father dies from overdose
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/10371921/Warning-over-caffeine-sweets-after-father-dies-from-overdose.html