胃を縛る手術で糖尿病が2週間で改善される―研究結果
糖尿病はオーストラリアで死亡率が6番目に高い病気です。
糖尿病を改善するには、減量がまず第一の策、と言われる中の胃を縛ることで、カロリー消費を抑え、その結果、糖尿病が2週間で改善されるという画期的な手術方法が最近あるようです。
2型糖尿病を12年間患っている肥満の患者、15人がグラバンインスティチュートの研究に参加しました。
キャサリン・サマラス教授はこの手術を受ける事により、2週間で目に見えて改善がみられる、と言います。
我々が発見したのはこの手術を受けた患者のほとんどは2週間以内にみるみる耐糖能が標準になるということです。
これはかなり大きな進歩で、体重が落ちる事でこんなにも早急に糖のコントロールが改善されるとは思っていなかったのです、とサマラス教授。
これまで糖尿病の治療には減量が必要不可欠だと思われていました。しかし、結果では、2週間で患者が落とした体重はそれほど多くありません。そのときの患者の多くはまだかなり肥満状態です。しかし、糖尿病が改善されたのです。
つまりこの研究で分かった重大な事は、糖尿病患者は単にやせただけでなく、むしろそこまではやせなかったので、カロリー制限が糖尿病を改善した、と言える事です。
糖尿病の多くの患者は体重をコントロールする必要がありますが、難しいのが現状です。しかし、この手術をすすめることに対してはまだ論議がなされています。
手術による合併症もあるし、全ての病院で行われる手術でもないからです。しかし、これしか方法がない、と考える人にとってはとても喜ばしい方法かも知れません。
参考:Gastric banding ‘reverses’ diabetes within two weeks
http://www.abc.net.au/worldtoday/content/2013/s3869237.htm