夫婦げんかの回数も遺伝子が決める「5-HTTLPRという遺伝子」―米研究

夫婦の形はそれぞれ。喧嘩の多い夫婦もいれば、滅多に喧嘩しない夫婦もいます。この差が生まれる要因の1つに、感情に関わる遺伝子「5-HTTLPR」があることが分かりました。

あなたと彼は喧嘩の少ないカップルですか?だとしたら、2人の遺伝子に感謝すべきかもしれません。

カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、100組のカップルを13年に渡り追跡調査してきました。そして、ある遺伝子が夫婦の感情の起伏に関わっていることを突き止めました。

その遺伝子とは、「5-HTTLPR」と呼ばれるもの。全ての人が持っており、生まれつき長い人と短い人がいます。この遺伝子は、感情に関わるホルモン「セロトニン」の分泌に関わることが明らかになっています。

今回の研究では、カップルの双方が短い5-HTTLPR遺伝子を持っている場合、夫婦生活への満足度がもっとも低いことが明らかになりました。短い遺伝子を持つ人々は、細かいことを見逃したり、大目に見たりすることができない傾向があるのだそうです。ただしその分、良いことがあった時の幸福度は、他のカップルに比べて高くなりました。

では1人は長く、1人は短いカップルの場合は、性格が合わないのでしょうか?いえいえ、そんなことはないようです。短い同士のカップルに比べると、落ち着いた結婚生活になっている模様。長い遺伝子の持ち主の方が、パートナーの短気も上手にやり過ごせているのかもしれません。

長い遺伝子同士だと、喧嘩も少なく落ち着いたカップルであることはご想像の通り。「良い意味でお互いの感情に関して鈍感でいられるのでしょう」と、研究チームのクラウディア・M・ハースさんは解説します。

「うちは絶対短い同士だ・・・」と思ったあなたも落ち込まないで。喧嘩が絶えないのは、「遺伝子のせい」ということにしちゃえば、少しは気が楽になる、かもしれませんね。

参考:Happy marriage may be all in your genes: study
http://www.nydailynews.com/life-style/health/happy-marriage-genes-study-article-1.1480468